おフランス風味

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[サハラマラソン2017] ステージ4 (86.2km) 前編

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ついにオーバーナイトステージ、私が一番好きなステージで今回は86.2kmである。
コースマップを見た限り、去年のオーバーナイトステージと一部被っているところがある。もう5回目になるとコースに見覚え感が高頻度で出てくるようになったわ。

スタートは8時15分。
上位50名と女子選手上位5名はその3時間後の11:15スタート。このステージが好きなのは普段コース上で会うことがまずないエリート選手たちの走りを間近で追い抜かれざまに見れるということだ。余裕のある選手は頑張れって声かけてくれるんだよね。

スタートしていきなり見覚えのある場所が出てくる。
その途中から観光客らしき人たちが沿道(?)に突っ立っていて、頑張れーと声援を送ってくれる。そう毎年のように登場しているあの砂漠の中のリゾートホテルである。あるフランス人観光客に「バカンス?」って話しかけたら、「そうだよ。」って言うので、「いいなー」と思わずぼやいてしまった。そしたら、そのフランス人が「あんただってバカンスでしょ?」と返され、言葉に詰まり、身も蓋もなかった。そうだ、オレ、こんな辛い思いしているけど、バカンスだったんだ。

13.6km地点のCP1には約2時間半で到着する。
今までの疲労の蓄積であまり走れていないけれども、まあまあいい感じで進んでいる。次のCP2は10km先である。午後の強烈な日差しが来るまではできるだけ先に進みたい。

23.7km地点のCP2に約2時間半で到着する。道中は常にフラットではなく、丘もあったけれども、ちょっとペースが落ちてきていることを実感する。次のCP3までは11.7kmだが、しょっぱな山登りからの砂丘地獄。

CP3に向かうところで案の定トップ選手たちがもう追いついてきた。びっくりしたのはイギリス人のエバンズ選手が先頭集団を引っ張っていたのである。この選手、今大会のダークホースで彗星のように現れた。初出場。なのでイギリス人選手は大盛り上がりなのだ。その集団からちょっと遅れてラシッドが追いかけてきた。まあ、この人は大体後からくっついて行って最後らへんで抜くとわかっているので驚きもしなかったけど。

人のことより自分のこと。
とにかく不毛な砂丘の上り下りでよりにもよって一番暑い時間帯をここで過ごすことになり、もうちょっと気持ち的に嫌になってきた。そんなタイミングを見計らったかのように後ろから私を呼ぶ声が聞こえてきたので振り向いた。毎年出場しているサハラ仲間のモハメド(ゼッケン番号8)が走ってきていた。そして、わざわざ集団から離れて私のところまできて、ハグをしてくれて、「一歩一歩前に進むんだよ。」と励ましてくれた。自分も激しい順位争いをしている中で、わざわざ私のことを気にかけてくれた姿勢がとても嬉しくて、初めて歩きながら涙したよ。

35.4km地点のCP3には約3時間後に到着した。相当、砂丘の上り下りの連続に苦戦した様子がわかる。ここで夜間走行用の蛍光ライトを渡される。とにかく早く日が沈んで涼しくなることを祈る、そうなりゃこっちのもんだ。不眠不休で一気にゴールまで完歩するかんね!次のCP4までは12.4km、足場は相変わらず砂場だけど砂丘がないぶんましかな?

あんなに高い位置にあった太陽もだんだん西の空の方向に傾いていく。と、同時に少しずつ涼しさを感じてきた。ちょうどブッシュの間を歩いているところで日が沈んできたので、蛍光スティックを取り出し、通りすがりのイギリス人選手にバックパックにさしてくれるようにお願いする。その時は気がつかなかったが、この人、変なところに差していて、私の蛍光スティックの光が後方から来る選手に見えていたかは定かではない。

47.8km地点のCP4には約3時間後に到着した。砂丘で足を取られることが減り、日が沈み涼しくなってきた分、少しペースが上がってきたと思っていたのだが、そうでもなかったらしい(涙)。次の8.3km先のCP5ではデッキチェアがあり、今年からスポンサーになったテベラー社の甘い紅茶が振舞われるのでそこでは少し休憩を取ろうと決める。

CP4を抜けて、いきなり砂丘てんこ盛りで来たよ。
これ夜間の涼しいうちに歩いているので、砂丘の全貌が見えないので、なんか歩きづらいなーって感覚しかないのだが、これを日中にやっていたら、もう心折れると思うよー。また砂丘きたー、みたいな感じで。砂丘を抜けたと思ったら、今度は足場がちょい小石がゴロゴロしているところで、今度は小石につまづいて転びそうになる恐怖が、、。しかも後ろから強いライトを当てられると、前が影になって見づらいことこの上ない(怒)

56.1km地点のCP5には約2時間半後に到着する。まあペースが格段に落ちている感じではないな。ここではゆっくりザックと腰を下ろして、20-30分くらい休憩することにする。砂丘だらけだったので、靴を脱いで砂を出す。甘い紅茶もしれっと2杯も頂いちゃったし、補給食もちょっと多めにしっかり食べて、エネルギーチャージ。夜間に積極的に活動した方がいい理由は涼しいが故に水をあまり必要としない。これ結構重要よ。

しっかり休憩してエネルギーをチャージしたことだし、約9km先のCP6へ向かうことにする。

(続く)
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