おフランス風味

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[サハラマラソン2017] ステージ4 (86.2km) 後編

CP6までの道中は砂丘地獄。
オーバーナイトステージでは夜が深まれば深まるほど、目が爛々としてテンションが上がって、前後に誰もいない場合は歌いながら歩いている私なのだが、今年はなぜかおかしなことに眠い。とにかく眠い。ひたすら眠い。まあ周りは砂丘なんだし、その場でちょっと休憩するという手もあったのだが、ここで寝たらもしかしたら爆睡してしまうかもしれない。そんな恐怖を覚えるほどのすごい睡魔が襲ってきていて、歩きながら寝るみたいな技をどうやら体得したようだ。ここで転んだとしても砂場なんでダメージは少ないはずという気持ちから眠くてもひたすら前に進んだ。

65km地点のCP6に到着したのは約3時間後である。約9kmの道のりにそんな時間かかって、睡魔に負けて寝ながら歩いていたからかなり蛇行した歩きだったんだろうなぁ。最後のチェックポイント、CP7までは約11km、今はまだ1時半くらいだから、日が完全に上り切る前までには、朝の7時までにはゴールできるかもしれない。

CP6を出た直後は砂丘だったんだが、少し経ってから足場が変わって歩きやすくなった。睡魔もちょっとどこかに飛んで行ったかもしれない。CP7まではほぼ直線距離でマーキングにさほど注意を向ける必要もなく精神的にも結構ラクだった。76km地点のCP7に着いたのは約3時間後である。ちょっとペースが上がってきた。今は明け方の4時ごろ、残り10kmくらいなので順調に行けば6時半までにはゴールできそうな気がする。

ということで、いざCP7を出発。
しかし、この明け方の単独走行が非常に危険だということをすっかり忘れていた。なぜ危険かというと、マーキングが蛍光スティックが所々にあるのだが、これが明け方になると非常に見えづらくなるのだ。なので、スプレーのマーキングを探すことになるのだが、蛍光スティックの光よりも見つけにくい。通常は人について行っているのでマーキングをさほど気にしない。しかし、オーバーナイトの明け方のこの時間帯は人がばらけるので前後誰もいないということがざらにあるのだ。で、気がついたらコースを外れていた。たまたま後ろを振り返って見たときに、選手が真後ろではなくはるか斜め後ろ方向にいたのでコースがそれてしまった!ということに気がつき、慌てて軌道修正した。その間に斜め後ろ方向にいた選手と合流することになった。イギリス人選手が数人まとまって歩いていて、この人たちについていこうと決意する。しかし、彼らの歩きは私よりも早くだんだん遅れをとり見失ってしまった。そんな中、また微妙にコースアウトしてしまう。ちょっと小高い丘に登ったところでマーキングを見失い、あれ?あれ?ってなっていたところに、また後ろから選手がやってきたので、彼らのところまで行ったら、そこからビバークが見えた。

やったビバークだ!
と丘を駆け下り、ちょっとしたブッシュの中に入って行ったのだけれども、その時点でまたコースを外れていることに気がつかず、ずんずんまっすぐ歩いて行った。その時、コンタクトレンズの調子も悪く、前方が霞んであまり見えない状況だったのだが、さほど気にせずにとにかくまっすぐ歩いて行った。もうそろそろビバークが間近に見えてもいいんじゃない?と思い始めるがなかなか見えない。よくよく足元を見てみると、ランニングシューズらしき足跡がない。しかも砂嵐なんて起きてないし、ラクダらしき足跡はしっかりある。挙げ句の果てに、コースマップにはない廃墟のような建物まで出てきた。

こりゃ、ロストしたわ!
コースを大きく外れたら、GPSが大会スタッフに通知を出し、ジープで迎えに来るはずなんだがその気配がない。ということは大きくはコースを外しておらず、ビバークはこの近くにはまだあるはずだ、と確信する。こういう時、手っ取り早いのはもと来た道を戻っていくことである。最後にビバークの存在を確認したあの丘まで戻ろうと覚悟を決める。時間はまだまだ余裕はある。その前に荷物を降ろしてコンタクトレンズを交換する。

コンタクトレンズを交換したことで視界が広がった。戻る途中にはるか右横にランナーたちの姿が見えた。やった助かった!そこからはランナーの位置を確認しながら、コースの軌道修正を行う。結構、ずれていたんだなー、敗因はどこだったのだ?!と自問自答しながらも、なんとか7時17分、太陽が昇りきって暑くなる前にゴールできた!

stage4cleared.jpg

ということで、こちらがオーバーナイトステージのリザルト。鈍臭いながらも徐々にランキングを上げて行ったかと思いきや、CP7からの度重なるロストで順位をちょっと落としてしまったけどもうどうでもいいや。

Stage4Mds2017.png

テントに戻ってきたらまだ1人しか戻ってきておらず、そしていつの間にかテント仲間のMさんが制限時間アウトでリタイアになっていた。更に隣のテントでもリタイア者が出ていた。夕方頃にはテントメンバーはリタイヤ者以外は揃い、無事に世界一美味しいコーラにありつくことができたのはいいが、なぜに今年はスリム缶!?!?

そして、DogsorCaravan.comのサハラマラソンのステージ4のレポートはコチラ

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