おフランス風味

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[ハーフ砂漠マラソン2017] Stage2 66.5 km(前編)

あー、もうテント選び失敗した。
海が近いせいか終始風が吹いているんだが、テントの後ろから風が来るからテント内が狭く感じるんだよね。しかも、テント内が結露で雫が肌に触れたりするので冷たくて何回か起きた。かつ、近くのテントですごいイビキが聞こえて来る。(大きな声では言わないけど)大会スタッフの黄色いテントから聞こえて来るんですけど?

まだ日が昇らないうちに目が覚めて、早速朝ごはんを食べる。
サハラと違って、平均気温25度くらいのこの島ならばチョコレートは溶けるまい、と持って来たのはいいが、昨日はすごく暑かったで思いっきり溶けていた、、。で、朝にはまた固まっていた。なのでチョコレートもぐもぐ、美味いな。ビーフジャーキーや水で戻した(お茶漬けにした)アルファ米も頂く。もうダメだ、アルファ米、ほんと食べれない、食べる気しない。食欲不振とかではなく、もうアルファ米が苦手な食べ物になってしまったのだ。

身支度を済ませ、8時半にはまた荷物を背負ってビバークを出る。またレース前に2.7kmの道のりを歩くのだ。
つか、どうせまたここに戻って来るのに、荷物を置いていけないなんて。途中で日本人選手のSさんと合流する。なんでもSさんは昨日はCP2で危うくリタイヤさせられるところだったとか、ここできちんと英語で説明できていなかったら危なかったねーなんて話をしながら、バス乗り場の道路に向かう。

バスに乗る前に本日のロングステージのコースマップをもらい、スタッフがGPSとクロノタグを確認する。
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今日のコース、結構えぐいな。
またもや海抜0のところから一気に山登りさせられて、山を縦走させるのね
バスに乗り込み、スタート地点に向かう。バスの中ではこれから始まるロングステージに備えてなるべく体を休める。11時半頃にはスタート地点に到着?と思いきや、そこからまた歩かされるのである。2kmくらい歩いたと思う。レース以外のところで歩かされるのは地味に辛い。スタート地点が見えたってところで、メディカルスタッフと遭遇し、手招きして呼ばれた。指を見せろってことで、包帯を外してみせる。また、新たに薬を塗って、指固定して、丁寧に処置してくれた。ありがたい。

スタートは12時。
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スタート前のブリーフィングでは前日のリタイヤ者が12名いたことを知らされる。昨日はさすがに暑かったし、コースもなかなかエグかったからなぁ。距離は若干短かったがモロッコのMDSとそこまで変わらないハードさではあった。いよいよカウントダウン。昨日はスタート直前で指輪騒動があったので気がつかなかったが、スタート前の曲がHighway To Hellじゃないのね。Half MDSはまた違う音楽で、これ誰の曲だー?ってずっと考えていたら、GO!ってスタートしてた。

海岸沿いをひたすら進む。
崖になっていて、ここからの眺めが美しい。

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あー、泳ぎたい、潜りたい。なんでこんな暑い中、海沿いを歩いてるんだろう。しかも皆さん早いので歩いている私はほぼ最後尾である。サハラマラソンより距離、日数が短いと、やっぱ勝負に出ちゃうよね。

約7km地点のCP1には1時間半ほどかけて到着する。ガーミンではもう7kmを表示しているのに、なかなかCPのテントが見えないので、おかしいなと思っていたら、いきなりあと100mっていう表示が見えたかと思ったら、CPがあった。つか、綺麗にCPを隠していたのね。参りましたわ。

水を補給して、11.5km先のCP2を目指す。
まだ風景は変わらず、崖っぷちの海岸沿いをひたすら歩く。すると途中で同じテントサークル内のルーマニア人選手2人に遭遇する。友達同士で参加していて、野営地でも仲良くご飯食べたりしている。途中で写真撮影をお手伝いしたり、ちょっと話しながら歩いたり、ペースが違うので抜きつ抜かれつ?しているうちに、なんか素敵なビーチが見えて来ましたよ。

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あー、なんかみんな楽しそう。いいバカンス過ごしてんなー。つか、私もバカンスで来ているんだけどさー。このレース、違う意味でメンタルやられるねー。と、この素敵なビーチの片隅にCP2があった。この時点で夜間走行用のケミカルライトを渡される。使い方知ってる?と聞かれるが、この私にそれは愚問だろうw。

次のCP3までは10.5kmくらい。
今、16時過ぎだから、CP3に着いた時にケミカルライトをバックパックに装着すればいいかな。

ついに海岸沿いを離れて山岳地帯に入っていく。といっても、そもそも海底火山が元でできた島である。樹木が生い茂った山々ではなく、殺伐した感じ。ロードマップの高低図ではすごい急な登りみたいになっているが、思ったより傾斜はきつくない。登れば登るほど見晴らしが良くなるので気分的には楽である。

CP3には18時過ぎに到着。まだ空は明るいが、途中でザックを降ろしてケミカルライトを装着するのも面倒なので、ここでやったる。ついでにヘッドライトも取り出し、もう必要ないと思われるサングラスをしまう。ふと気がついたのだが、救急車がいるじゃん?なんで?と思ったら、血を流して座っている選手がいた。うわ、転倒したのか?

これからは山岳地帯の夜間走行だから気を引き締めていかねば。
と、ここでまたお馴染みのメディカルスタッフに遭遇した。私の指を見て大丈夫かと聞く。大丈夫、大丈夫、痛み止めのロキソニンも飲んだぜ、と見せたら、ハポンの痛み止め!とすごい興味を示して、写真を撮ってらっしゃった。

さて、CP3を出発。
CP4までは約13km、山岳縦走でここがロングステージの1番の山場だと思われるので気をつけていかねば。と、CPを出発したのはいいが、いきなり、???ってなる。マーキングがどう見ても、土管みたなところを潜るように誘導しているのである。この辺りにちょっと集落がある。近所の子供達のいたずらではなかろうか、このまままっすぐ道をいった方がいいのではないか?なんて考える。まあ、騙されたと思って、土管を潜ってみるか、、せ、狭い、く、暗い、こ、怖い。前後に誰も来る気配がないのでめちゃ不安。で、出口に差し掛かったと思ったら、大会スタッフがカメラを構えて待っていた。どうやら間違いなかったらしい。つか、なんで土管をくぐらせるって、、。

道路を渡って、また山登り。
すると、どこからやって来たのか野良犬がくっついて来た。すぐ離れるかと思ったら、ぴったり私にマークして前を歩いている。まるで私の道案内をしているかのようだ。しばらくすると、後ろから誰かやって来て、私を追い抜いてしまった。そして犬はその人についていってしまった。

孤独な山道歩き。
途中で何人かと抜きつ抜かれつやっていたのだが、その中に大会前のブリーフィングの時に隣に立っていたアメリカ人選手がいた。大会公式サイトにピックアップされていた人でその話でブリーフィングの時に盛り上がっていたのだ。もともと山登りが趣味らしい彼女はこんな山道なんでもございません、みたいな軽快な歩みを見せる。私はというと、下りが滑りやすく、滑落したら真っ逆さまに数十メートル滑り落ちていく恐怖でなかなか思いっきり行けない。レース前の転倒が心理的な影響を与えているかと思われる。

山を降りると集落が見えて来る。
地元の選手が出場しているのか、応援のボードがちらほらと出て来る。そして思いっきり街中に入る。街の中の公園のそばがどうやらCP4のようだ。さすがに夜ってこともあってボランティアスタッフは大人しかった。で、ここでケミカルライトがないことを指摘される。あ、落ちたのか?!やばい、ペナルティくらう!と思ったら、あっさり予備のケミカルライトをザックにつけてくれた。ふー、ここまでで41km、あと残り25.5kmか。今は22時、日が昇る前にはゴールできるだろうけれども、できれば3時前にはゴールしておきたいなー。

さて、13km先のCP5に向かう。
あれ?CP3のところにいたワンちゃんがまたついてきた。

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しかし、しばらくすると後からやってきた人にまたついていっちゃった。ワンちゃんがいなくなったと同じ頃、ガーミンが電池切れになった。うわー、このレースでは予想以上の活躍をしていただけにこれは痛い。バッテリーはたくさんザックに入れているんだが、ガーミン用のケーブルは預け荷物に入れちゃったんだよねー。クッソ、SIMがこんなことになるなら、iPhoneよりむしろガーミンのバッテリーを確保すべきだったわ。

(後編に続く)
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