おフランス風味

仏人夫との日本での生活の日々徒然のはずが、ランニングと旅中心の記録となっている今日この頃。

[ハーフ砂漠マラソン2017] 無事に(?)帰国しました

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記念すべき第1回ハーフ砂漠マラソン(Half MDS)に出場し、無事に(?!)帰国しました。
通常の半分の距離と日程だからと舐めていた部分もあって、圧倒的な準備不足と練習不足の状態で参戦したら、当然のごとく、完走はしましたが、順位は下の方から数えた方が早いレベルでございました。

ほんとこの大会、色々ありました。

・Team Lady WAAに応募し、落選するもエントリー代が500ユーロ割引になった。この返金対応で結構長い期間、大会事務局とあーだこーだメールの応酬をしていた。結果、大会期間中に自分のクレジット口座にようやく返金処理していたことが判明した。
・フェルテベントゥーラ空港からホテルまでの移動手段がシャトルバス(事前予約制)しかなく、事前に予約していたはいいものの、行き先を間違えていて、予約内容変更ですったもんだ。
・日本出国前にSIMカードを注文していたが間に合わず。仕方なく、乗り継ぎ地のパリの空港でSIMカードを購入したが、これが不良品で全く使えなかった。その日から今に至るまで現在進行形で通信業者と戦っております。
・レース前日、野営地に移動中に転倒し、左薬指を強打し、ぶっとく腫れ上がって、結婚指輪が食い込む事態になる。大したことないと思い、翌日からのレースに臨むが、スタート直前に大騒ぎとなり、危うく出走できないかも?という事態に発展した。結婚指輪をペンチで切断することで、レースに出してもらえた。

よく、欧米の人がいいことがない時には Not my dayとか言いますが、
今回、This is not my race じゃないかと思うくらいに凹みました。

しかし、悪いこともあれば良いこともあります。

大会主催者のパトリックには今回のレースで完全に私の顔と名前が一致したようで、大会期間中は見かけたらよく声をかけてもらいました。フィニッシュ後のメダル授与時には「君がフランス語ができてよかった。上達している。」などと嬉しい言葉をかけてもらいました。

また、レース中に出会った参加者たちとの出会い。
指の異常をいち早く見抜いて、大会スタッフやメディカルを呼んでくれたイギリス人選手。道中、大丈夫かと声をかけてくれたたくさんの仲間たちとスタッフ、ロングステージでヘッドライトの光量が弱く、何度も迷いかけた私を気に留めて救ってくれたイタリア人選手たち。レース中、私の指の状態をずっと気にかけてくれたメディカルスタッフ。何事にも代えがたい体験をまた1つ。

人生って絶妙なバランスでうまくできているもんだなぁ。
レースについては追々アップしていきます。

[ハーフ砂漠マラソン2017] 成田到着

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夕方、無事に成田空港に到着。

エールフランスのラウンジで食べ過ぎてしまったため、機内では夕食をスキップしてハーゲンダッツだけ頂いた。なかなか眠れないので映画でも見ようかと思ったが、あまり見たいと思えるものがなかったので、日本のドラマを見ていた。後、機内wifiが無料で使えるのでほとんどネットしていたかな。Kindleで書籍のダウンロードを試みるが遅かった。

フライトが集中していたせいか、イミグレが少し混んでいた。が、荷物はファーストクラス扱いで預かってもらっているので、真っ先に出てきて、税関をサクッと抜けた。しかし、NEXのチケットカウンターが混んでいた。待っている間に乗り遅れるんじゃないか、と思っていたが、新宿行きは30分後くらいだった。

旦那に最寄り駅まで迎えにきてもらって、なんとか無事に帰宅。
つか、明日から普通に仕事なんだよな。なんか今回は疲れが抜けないなー。

[ハーフ砂漠マラソン2017] 帰国の途へ

朝5時起き。
いやはや完走してまでもテントで寝かされるとはな。空港行きのバスが6時に出るので、さっさと身支度を済ませてテントを畳む。指の負傷で寝袋を畳んだり、テントを畳むのに手間がかかってしまうんだよね。他の仲間たちはまだ寝ているが、いつかまた何処かで会えるだろう。

6時ちょうどに出発したバスは7時前には空港に着いた。
10時40分のフライトにしては早めの到着だが、ちょうどいい時間のバスがなかったので仕方がない。当然のことながらチェックインカウンターも開いていない。7時過ぎにカフェが開いたので、カフェで朝ごはんを食べながらチェックインカウンターが開く時間を待つ。

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8時過ぎに搭乗手続きが開始する。
さほど並んでおらず、カウンターに向かったらすぐに搭乗手続きができた。大会からプレゼントされたテントとストックは結局持って帰ることにした。これ、どうやって預けようかな、と思っていたら、スーツケースとは別に特別荷物扱いで無料で預かるというではないか。LCCだから全く期待していなかっただけに驚いた。

出国審査はなく、セキュリティを抜けたら、空港内は意外にお店がいっぱいあった。これは搭乗開始まで結構時間を潰せそうだ。レース中は全く時間がなかったので、まずは会社と自宅のお土産を物色する。空港の免税店はどこも売っているものは同じなので、できればスペイン独特、もっと言えば、カナリア諸島独特のお土産ないかなーとあちこち見て回ったら、チョコレートとクッキーが良さげだったのでまとめ買い。これでミッションコンプリートですわ。

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そうこうしているうちに搭乗時間になり機内に乗り込む。
3−3の機材で、前方の窓側の席なのだが、真ん中の席には誰も座っていない。ラッキー。
地味にパリまで4時間くらいのフライトで、モロッコのワルザザードよりもちょっとあるんだよね。

機内では爆睡。
さすがにレースの後に、寝心地の悪いテントで、しかも少ししか寝れなかったからね。LCCなので何も期待していなかったのだが、飲み物とクッキーのサービスがあった。起きている時間はKindleで本を読んで過ごす。ボルドー上空に差し掛かったアナウンスが流れたのだが、残念ながら雲がかかっていて見えなかった。ああ、このすぐ下には義両親たちがいるのかー。久しぶりにボルドーに遊びに行きたいなぁ。

飛行機は徐々に降下を開始し、パリに近づいてきた。
ベルサイユ宮殿らしき、広い庭園が見える。そしてパリ市内上空を飛びエッフェル塔と凱旋門が見えた。今回はパリ市内に行く暇がないなー。また来年4月かなー。

無事に着陸し、ターミナル3の駐機場まで移動する。その時にちょうどJALの機材が見えた。

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何度も言っているかもしれないが、異国の空港で日本の翼を見るとホッとするよねー。

そして、エールフランスのコンコルド。

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駐機場からはバスで移動し、荷物を無事に引き取って、ちょっと早いけどターミナル2Eに移動する。と、思っていたのだが、うちの旦那からメッセージあり、クソSIMの件でOrangeとやりあってくれたみたいで、不良SIMは購入した店でしか返品、返金ができないと言われたそうだ。ちょうど、その購入した店のそばにおりますわ。なんとなく、どういう対応されるか予想できるけど、とりあえず、交渉した、という事実が必要なので、ターミナル3内のRelayに向かう。

店員さんに事情を説明し、返品するので返金してほしいと伝える。事情が飲み込めた店員はさっきまできっちり英語で対応していたのに、いきなりフランス語に切り替えて、僕じゃない、を連呼する。それはわかってんだよ!この店のものを購入したんだから、店として対応しろと言っているのに、(売ったのは)俺じゃないを連呼して、フランス語で話せとかもはや話にならない状態。ある意味、期待を全く裏切らないクソ対応。もちろん、証拠取得のため、iPhoneでビデオ撮影をしながら、店の人と話したので、一応、撮影しといたよ、と言い残して店を去る。まじ、いろいろクソなんですけれども?真面目にこのクソSIMで旅行中のモバイル生活が台無しになったんですけど?

気持ちを切り替えて、ターミナル移動。
JALのカウンターはちょうどファーストクラスとステータス会員を優先で搭乗開始していたので、その流れに乗っかって、サクッと搭乗手続き終了。イミグレが少し混んでいたが、たまたま当たった担当官がフレンドリーで、拙い日本語で色々話してくれて救われた。セキュリティーもさっくり通過して、CDGにしてはスムーズな方じゃない?と拍子抜け。

搭乗時間までラウンジでずーっとのんびりしておりましたわ。

[ハーフ砂漠マラソン2017] フィニッシュ後

フィニッシュ後はこのリゾートホテル内でテントを張って一夜を過ごす。
が、もしこの日のホテルの予約を取っていれば、部屋で寝ることができるのだ。なんたる不覚!

フラフラとテント設営地に向かっているとスタッフに呼び止められ、ホテル利用者と判別するリストバンドをつけられ、何かHalf MDSロゴ入りの布を渡される。これがフィニッシャーTシャツの代わり?これは何かと聞いてみると速乾タオルだという。なるほど!これからシャワーを浴びるから、確かに必要だ!

まずはテントエリアに向かい、自分のテントの場所を確認する。
もう既にルーマニア人選手たちはゴールしていて、おめでとう!と出迎えてくれた。そして、スペイン人選手(マジで超美人!)もとっくにゴールしていて、シャワーを浴びて着替えて、見違える美しさ。彼女が寄ってきておめでとうってハグ&キスしてくれた。こんなフィニッシュしたばかりで汚い私に、、うれしい(TーT)

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さて、まずはテント設営かな。
というか、今までテントなんて設営したことないよ!できるのか?と不安だったのだが、この大会支給のテントは簡単にできるようになっていた。そして、ホテルの受付で預けた荷物を回収する。

やっとシャワーを浴びれるわー。
シャワーはホテルの敷地内に簡易シャワーの設備を整えていた。まあ、最後の方でゴールしたのでもうシャワーを使っている人は少ない。5日ぶりのシャワー最高ですわー!冷たいがなー!と、隣のブースで欧米人男性が久しぶりのシャワーですごい悶絶の雄叫びあげてたわ。シャワーを終えたタイミングで、日本人選手Sさんがやってきた。無事にフィニッシュできた模様、良かった!

久しぶりにシャワーを浴びて、着替えて、スッキリですわ。
と、気になるのはフィニッシャーズTシャツ。すれ違う選手たちは誇らしげに首にメダルをかけていて、おめでとうとお互いに言い合っている。そして、早速Tシャツを着ている。こういう雰囲気がとても好きだ。さて、私もフィニッシャーズTシャツをもらいに行かねば。

フィニッシャーズTシャツをもらった後、ちょうどスタンドで飲み物を売っていたので迷わずビールを購入。

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うーん、美味い!
ここでまったりしていると、Sさんがちょうどやってきて、フィニッシャーズTシャツを取りに来たらしい。その後、一緒にまったり、2杯目のビール飲んじゃった。お互いレースの思い出に浸る。

そろそろ表彰式が始まる、ということでセレモニー会場に移動する。
まずは年代別の優勝者が表彰され、その次にチームが続く。ちなみこのリゾートホテルの従業員で構成されたチームが見事優勝した。

そして、総合女子。
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最後に総合1位、2位、3位。
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優勝したのはペルーが送り込んだ刺客。彼は今年のサハラマラソンに参戦し、初出場でいきなり総合5位に入賞したツワモノである。11月に行われるMDS Peruにももちろん参戦する。

最後に大会スタッフ全員集合。
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みなさま、大変お世話になりました!


表彰式の後はホテルでビュッフェディナー。
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飢えに飢えまくった200人以上の選手が群がる。さすが島内随一のリゾートホテルで食事も豪華。生ハムにチーズに、焼肉、マグロ、パエーリャなどなどたくさんの料理があった。ただ、唯一、お寿司が残念な感じだった。

翌日は朝早いので早めにテントに戻って就寝。

[ハーフ砂漠マラソン2017] Stage3 21.1 km

最終日の朝、6時起き。よく寝たわ。
まったりネットをチェックしていると、どうも周りの人たちが慌ただしく朝ごはんの準備をしている。なんか動きがいつもより早い。その時は気がついていなかったのだが、今日はスタート時間がいつもより早いので、ビバークを早めに出なくてはならない、かつ、今日はゴールの場所が違うのでテントを自分でたたんでおかなくてはならないのだ。(テントはスタッフが回収して、ゴールまで持って行ってくれる。)

なんか周りが慌ただしいので自分も一緒になって慌ただしく、朝ごはんを食べて身支度をする。するとスタッフがやってきて、もうそろそろビバークを出発しなさいとかいうではないか。が、その時はテントの収納に悪戦苦闘中。左薬指を怪我しているせいで、激痛を伴いながらのテント収納で、なんとか無理やり体裁を整えた風にしたわ。

慌ててビバークを出発したが、日本人選手のSさんは既に先に行っているようだ。
いつものロードマップを渡される場所で合流できた。

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本日はハーフマラソンの距離か、、で、今日は海抜0からのスタートじゃないのね。バスに乗ってスタート地点に移動する。例のごとく、バスを降ろされてからまた結構な距離を歩かされる。

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これさ、もしサハラマラソンでスタート前にこんなに歩かされることがあったら、もうスタート前に死んでるな。スタートゲートが見えてきた。

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スタートは10時からだが、まだ時間があるのでその辺で適当に座ってのんびりスタート前のブリーフィングの時間を待つ。もう今日で終わりなのかー、4日間だけだけど、なんか盛りだくさんだったなーなんて物思いに耽る。

で、スタート前のブリーフィングが始まったのだが、そこにはパトリックの姿はない。

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逐次通訳のギョーム氏が仕切っている感じになっている。この方、かなり有能な通訳さんです。今までの通訳さんはパトリックが言っていることをかなり端折ってしまうのだが、この人はガチなプロで、ちゃんとメモをとりながら、きっちり要所要所を押さえて通訳してくれる。3ヶ国語通訳なので、笑いとか拍手が3回に分かれて起きるのが結構面白い。

さて、このスタート前にかかる曲はなんだっけなーとまた悩んでいるうちに最終ステージがスタートした。昨日は十分休んだおかげでみなさん早い早い。完全徒歩を決め込んでいた私はあっという間に最後尾の方に押しやられた。

CP1までは約10km
3km過ぎたあたりから足場が変わった。これは雲仙・普賢岳の噴火の時を思い出させる、火山の噴火で飛んできた石らしきものがゴロゴロ転がっている。これ下手すると足がグキッと行くやつやん。これが結構長いこと、4kくらい続いて、かなりの苦戦を強いられる。途中でいつものメディカルスタッフが待ち構えていた。おそらくここで怪我する人がいると踏んだわけだね。ここでメディカルスタッフに捕まり、指の状態をチェックしてもらった。無理するなよ、と言われる。わかってます、もう走ることは既に諦めていますから。

足場が変わり、安定した山道になったのでここで前から試してみたかったことをやってみる。
FacebookのLive機能での実況中継である。時間帯的にも日本は金曜日の夜なので見てもらえるのではないかと。しかし、あの石ゴロゴロ地獄の後だったので、実況する自分のテンションが異様に低かった。Facebookのライブ中継をしながらCP1に到着。

すると、ロングステージで一緒だったイタリア人選手がいて、シモーネは見かけなかったか?と心配そう。実はシモーネは途中で抜いちゃったんだよなぁ。なんか足の裏が痛いって言ってた。そのことをおっさんに伝えると、そうなんだよ、足を怪我しているんだよー、と心配そうだった。しかし、シモーネは気持ちは折れていないようだったから大丈夫だと思うな。

さて、CP2までは約7km
山を下っていって、平坦な道をひたすら歩く。すると、途中で道路を横断したり、集落っぽいところに入って行ったりして、だんだん砂漠感がなくなってしまった。最後の方は街に着いたようで、街中では所々に大会スタッフが立っていて、誘導してくれる。そんな街中にCP2があった。脇にはオープンテラスのカフェがあって、お客さんが声援を送ってくれる。そして、目の前は海!!うわー、めっちゃいいとこやん、めっちゃいいとこやん!

次はいよいよフィニッシュゲート、残り4km

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またもやビーチ(海抜0m)から一気に160mくらいの山登り&縦走させるんだよ。ああ、街が遠ざかって行く。

山に登って尾根を縦走する。

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と言っても、大したことはないんだけどね。山というより、丘と言った方がいいかもしれない。ここから見える景色は最高で海風が心地よい。

そして、ついに見えた!

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フィニッシュ地点のリゾートホテルである。下りきったところで、足場が安定したことを確認して、ここからまたもや4度目のLive中継を行う。もちろん、フィニッシュ地点でパトリックにメダルをかけてもらうところまでである。一気に山を下り、ビーチをひたすら歩く、フィニッシュゲートがもう見えているのに、微妙に迂回させるのはなんでだろ?その途中で、レース中ずっとお世話になったメディカルスタッフがいた。思わず彼らのところに向かい、感謝の言葉を述べる。

ついにフィニッシュゲートまで直線ダッシュ。
目の前にはパトリックがメダルを腕にかけて踊っている。それこそまさにパトリック!

そしてフィニーッシュ!!
パトリックからのハグ&ビズ。そして、私がフランス語を(少し)話すことに感謝してくれている。
やっぱりMDS最高だわ!!

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[ハーフ砂漠マラソン2017] 休息日

ゴール後は水をもらって(5ℓ!)テントに戻り、シュラフを引っ張り出してそのまま爆睡。
で、3−4時間しか眠れず、朝の8時頃に目覚めてしまう。両隣のスペイン人選手はもちろん私より先に戻って来ていたのは知っていたが、お向かいのルーマニア人選手も戻って来たようだ。同じテントサークル内で戻って来ていないのはオランダ人選手だけだった。二度寝しようにもあまり眠たくないので、チョコレートやビーフジャーキーなどをモグモグ食べる。テントの中で寝転がってぼーっとしていたりして過ごす。

大会スタッフが最終ランナーが戻って来ているというので、ゴールゲートを見に行ってみると、ちょうど同じテントサークル内のオランダ人選手が戻って来ていた。その後も何人か戻って来たので彼女が最終ランナーってわけではなかったのね。と、今度こそ最終ランナーだとひときわ盛り上がりを見せる瞬間がやって来た。私も一目見ようとゴール近くまで行くと、なんと日本人選手のSさんだった。長い時間お疲れ様でした!ゴールの瞬間を立ち会えてよかった。

Sさんのゴールを見届けて、自分のテントに戻る途中、

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あれ?オーバーナイトで一緒だったワンちゃんだ。結局、ここまでついて来たのか!しかもマーキングのテープが首に回れている。なんと一夜にしてHalf MDSのマスコット犬になったのか。

ロングステージ後の今日は休息日。
全員、お昼前までにゴールしたのでゆっくり休める。と言っても暇なんで、テントでゴロゴロとネットしたわ。相変わらず、クソSIMは使えないので、諦めて海外パケ放題でネットしている。この件は帰国したら正式にクレームして、決着つけるぜ。

と、なんか周りがざわめいた、というか賑やかになった。
なんだろうと、外を見てみると、トラックに列ができている。まさか?と近づいてみると、なんとキンキンに冷えたコーラを配給しているではないか!おおお!ハーフ砂漠マラソンでもコーラの配給があるのね!たったの4日間だし、と思っていたのだが、やっぱりステージレースの合間に頂くコーラは本当にうまいよ!!

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今年のサハラマラソンではスリム缶という悲劇だったが、ここではその倍の500mlのペットボトルである。サイコー!そして、14時から更に5ℓの水の配給があるというので、水をもらいに行く。つか、これ5ℓでボトルがでかいから、サハラマラソンみたいに、食器とか、シャワーとか、空きペットボトルの活用ができないんだよね。多すぎて使いきれないの。

夕方からワークショップがあるようで、これ全部参加必須なのだろうか、好きなものに出るだけでいいのだろうか。

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掲示板に貼ってあったスケジュールを見ながら悩んでいるところに背後からパトリックがワッと驚かすではないか。テクニカルチェックの日にパトリックと一緒に写真を撮ったので、それをFacebookに投稿していたのだが、それを見たらしく、「すごい反応だね」と機嫌良さげ。「そうですよ、みんな東京で会えるのを楽しみにしているんですよ。」というと、満足気にうなづいて、どこかに行ってしまった。

さて、水がたっぷりあるのでお洗濯でもしようかな。
このレースにはうんこ袋がないので(素敵な渋滞知らずの簡易トイレ設置)、うーん、どうしようかなと思っていたら、ジップロックの大きいサイズのものがあったので、それを洗濯に使う。洗いたいものを水と一緒にジップロックに入れて、モミモミする。

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島原のRUNのTシャツも洗って干しちゃいました。
初日に着たのだがものすごく汗臭くなってしまったので、昨日は着替えのRaidLightのシャツを着た。意外に湿気があって、なんか不快感があるんですよ。


さ、いよいよ明日は最終日。

[ハーフ砂漠マラソン2017] Stage2 66.5 km(後編)

(続き)

闇の中をひたすら歩く。
マーキングを見失わないように注意深く見ていくが、たまに見落としたりする。CP4を出てから2回ほど若干コースアウトした。で、2回目の時には後続の選手まで巻き込んでしまった、申し訳ない。サハラマラソンみたいに途中でケミカルライトが光っているわけではなく、マーキングのテープを探しながらの移動なんだが、なぜにこうも見落としてしまったのだろうか。ヘッドライトの光が弱いのか?

ちょうど同じくらいのペースのイタリア人選手2人組にぴったりついていく。が、そのうちの1人はずんずん先に行ってしまった。もう一人のシモーネとかいうおじさまが私のペースとぴったりな感じで、彼のヘッドライトの光も十分あるのでついていくことにした。特に何かを話すわけでもなく、黙々と歩く。途中、シモーネが彼のヘッドライトの光が弱くなったから電池を交換したいとか言い出した。ん?私のヘッドライトより十分明るいんですが?最初はそんなことないんじゃない?って言っていたんだが、あまりにも真剣に変えたいというので、お付き合いすることにした。なぜにおつきあいするかというと、交換している間は光がないので、私のヘッドライトで照らさなければいかんのだ。まあ、持ちつ持たれつですんで。で、交換を終えて、シモーネは大分明るくなったと満足げである。しかし、私には大して変わっていないように見えるんだが、私、なんかおかしいんだろうか?シモーネと真っ暗な静寂な中を黙々と歩く。最後のCPには1時過ぎに到着。

思ったよりも時間がかかっている。
やはりガーミンで時間と距離をチェックできないのは結構痛いな。つか、ガーミン、むっちゃ使えるなー。これは来年のサハラマラソンでも採用だな。バッテリーを1週間分どうするかが課題だけど。

CP5ではシモーネの友達が先に休んでいた。ゴールまで後10kmなのでここは一気に行きたいなぁ。しかし、この人たちはまだ歩き出す気配はない。よし、残り10kmだし、注意深くいけば大丈夫だろう。先に1人で出発する。

ええ、ええ、出発していきなりコースを見失いましたよ(笑)
気がついたらビーチまで来ていたようで、波の音がザバーンザバーンってものすごく大きいし、夜の海はなんか怖いなー。しまった、来た道を戻るか、と後ろを振り向いたら、ちょうど後続の選手のヘッドライトが見えたので、その方向に向かっていく。ええ、彼らでしたよ、イタリア人選手(^^;

ビーチ沿いをひたすら、砂場を登ったり、降ったり。
ふと思ったのだが、このエリアって、テクニカルチェックを行ったホテル周辺じゃないの?ということは、レース前のビバーク移動したところを歩いていることになる。しかし、海の音ってこんなに近かったっけ?気がついたら、私のペースが落ちたのか、イタリア人選手のペースが上がったのか、私が置いていかれる事案発生。まあ、ケミカルライトが見えるので、その光を頼りについていけばいいんだけど、、、って完全に見えなくなった。

そういや、シモーネが私のヘッドライトの光量が弱すぎると指摘していたけど、本当に弱いんだろうか。電池を変えてみようか。ちょうど海岸沿いを歩いていたので、どさっと砂浜に荷物を置いて、iPhoneを取り出し、IPhoneの光を頼りにヘッドライトの電池を交換する。

あれ!?すごい光量なんだけど?!
光が届く範囲が広がった。これだとマーキングを見失う可能性は大きく減る。シモーネ、あんたが正しかったよー(TーT)サハラマラソンのオーバーナイトステージの時もヘッドライトの電池を必ず交換しようと決意する。

しかし、ゴールがなかなか遠い。
イタリア人選手も見失い、後続は誰も来る気配がなく、周りを見渡したら私1人ぼっちである。しかも海岸沿いを歩いていて、波の音がすごい、うーん、歌うか。マドンナを中心とした、80年代洋楽1人カラオケ状態。そういや、こんな大きな声で歌ったの久しぶりかもしれん。

ゴールゲートの明かりが見えて来たけれども、ここは簡単にゴールさせてくれないのがMDSシリーズである。ゴールのゲートが近づくどころか遠ざかっているのではないかと思うくらいに回り込みをさせられて、なんとかやっとこさゴール。

午前4時過ぎでした。
ゴールにはスタッフの他に、先にゴールしたシモーネがいて、すごく心配したんだよ!なんて言うもんだから、ごめんごめん、ヘッドライトの電池交換してたんだよ、と言っておいた。

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[ハーフ砂漠マラソン2017] Stage2 66.5 km(前編)

あー、もうテント選び失敗した。
海が近いせいか終始風が吹いているんだが、テントの後ろから風が来るからテント内が狭く感じるんだよね。しかも、テント内が結露で雫が肌に触れたりするので冷たくて何回か起きた。かつ、近くのテントですごいイビキが聞こえて来る。(大きな声では言わないけど)大会スタッフの黄色いテントから聞こえて来るんですけど?

まだ日が昇らないうちに目が覚めて、早速朝ごはんを食べる。
サハラと違って、平均気温25度くらいのこの島ならばチョコレートは溶けるまい、と持って来たのはいいが、昨日はすごく暑かったで思いっきり溶けていた、、。で、朝にはまた固まっていた。なのでチョコレートもぐもぐ、美味いな。ビーフジャーキーや水で戻した(お茶漬けにした)アルファ米も頂く。もうダメだ、アルファ米、ほんと食べれない、食べる気しない。食欲不振とかではなく、もうアルファ米が苦手な食べ物になってしまったのだ。

身支度を済ませ、8時半にはまた荷物を背負ってビバークを出る。またレース前に2.7kmの道のりを歩くのだ。
つか、どうせまたここに戻って来るのに、荷物を置いていけないなんて。途中で日本人選手のSさんと合流する。なんでもSさんは昨日はCP2で危うくリタイヤさせられるところだったとか、ここできちんと英語で説明できていなかったら危なかったねーなんて話をしながら、バス乗り場の道路に向かう。

バスに乗る前に本日のロングステージのコースマップをもらい、スタッフがGPSとクロノタグを確認する。
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今日のコース、結構えぐいな。
またもや海抜0のところから一気に山登りさせられて、山を縦走させるのね
バスに乗り込み、スタート地点に向かう。バスの中ではこれから始まるロングステージに備えてなるべく体を休める。11時半頃にはスタート地点に到着?と思いきや、そこからまた歩かされるのである。2kmくらい歩いたと思う。レース以外のところで歩かされるのは地味に辛い。スタート地点が見えたってところで、メディカルスタッフと遭遇し、手招きして呼ばれた。指を見せろってことで、包帯を外してみせる。また、新たに薬を塗って、指固定して、丁寧に処置してくれた。ありがたい。

スタートは12時。
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スタート前のブリーフィングでは前日のリタイヤ者が12名いたことを知らされる。昨日はさすがに暑かったし、コースもなかなかエグかったからなぁ。距離は若干短かったがモロッコのMDSとそこまで変わらないハードさではあった。いよいよカウントダウン。昨日はスタート直前で指輪騒動があったので気がつかなかったが、スタート前の曲がHighway To Hellじゃないのね。Half MDSはまた違う音楽で、これ誰の曲だー?ってずっと考えていたら、GO!ってスタートしてた。

海岸沿いをひたすら進む。
崖になっていて、ここからの眺めが美しい。

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あー、泳ぎたい、潜りたい。なんでこんな暑い中、海沿いを歩いてるんだろう。しかも皆さん早いので歩いている私はほぼ最後尾である。サハラマラソンより距離、日数が短いと、やっぱ勝負に出ちゃうよね。

約7km地点のCP1には1時間半ほどかけて到着する。ガーミンではもう7kmを表示しているのに、なかなかCPのテントが見えないので、おかしいなと思っていたら、いきなりあと100mっていう表示が見えたかと思ったら、CPがあった。つか、綺麗にCPを隠していたのね。参りましたわ。

水を補給して、11.5km先のCP2を目指す。
まだ風景は変わらず、崖っぷちの海岸沿いをひたすら歩く。すると途中で同じテントサークル内のルーマニア人選手2人に遭遇する。友達同士で参加していて、野営地でも仲良くご飯食べたりしている。途中で写真撮影をお手伝いしたり、ちょっと話しながら歩いたり、ペースが違うので抜きつ抜かれつ?しているうちに、なんか素敵なビーチが見えて来ましたよ。

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あー、なんかみんな楽しそう。いいバカンス過ごしてんなー。つか、私もバカンスで来ているんだけどさー。このレース、違う意味でメンタルやられるねー。と、この素敵なビーチの片隅にCP2があった。この時点で夜間走行用のケミカルライトを渡される。使い方知ってる?と聞かれるが、この私にそれは愚問だろうw。

次のCP3までは10.5kmくらい。
今、16時過ぎだから、CP3に着いた時にケミカルライトをバックパックに装着すればいいかな。

ついに海岸沿いを離れて山岳地帯に入っていく。といっても、そもそも海底火山が元でできた島である。樹木が生い茂った山々ではなく、殺伐した感じ。ロードマップの高低図ではすごい急な登りみたいになっているが、思ったより傾斜はきつくない。登れば登るほど見晴らしが良くなるので気分的には楽である。

CP3には18時過ぎに到着。まだ空は明るいが、途中でザックを降ろしてケミカルライトを装着するのも面倒なので、ここでやったる。ついでにヘッドライトも取り出し、もう必要ないと思われるサングラスをしまう。ふと気がついたのだが、救急車がいるじゃん?なんで?と思ったら、血を流して座っている選手がいた。うわ、転倒したのか?

これからは山岳地帯の夜間走行だから気を引き締めていかねば。
と、ここでまたお馴染みのメディカルスタッフに遭遇した。私の指を見て大丈夫かと聞く。大丈夫、大丈夫、痛み止めのロキソニンも飲んだぜ、と見せたら、ハポンの痛み止め!とすごい興味を示して、写真を撮ってらっしゃった。

さて、CP3を出発。
CP4までは約13km、山岳縦走でここがロングステージの1番の山場だと思われるので気をつけていかねば。と、CPを出発したのはいいが、いきなり、???ってなる。マーキングがどう見ても、土管みたなところを潜るように誘導しているのである。この辺りにちょっと集落がある。近所の子供達のいたずらではなかろうか、このまままっすぐ道をいった方がいいのではないか?なんて考える。まあ、騙されたと思って、土管を潜ってみるか、、せ、狭い、く、暗い、こ、怖い。前後に誰も来る気配がないのでめちゃ不安。で、出口に差し掛かったと思ったら、大会スタッフがカメラを構えて待っていた。どうやら間違いなかったらしい。つか、なんで土管をくぐらせるって、、。

道路を渡って、また山登り。
すると、どこからやって来たのか野良犬がくっついて来た。すぐ離れるかと思ったら、ぴったり私にマークして前を歩いている。まるで私の道案内をしているかのようだ。しばらくすると、後ろから誰かやって来て、私を追い抜いてしまった。そして犬はその人についていってしまった。

孤独な山道歩き。
途中で何人かと抜きつ抜かれつやっていたのだが、その中に大会前のブリーフィングの時に隣に立っていたアメリカ人選手がいた。大会公式サイトにピックアップされていた人でその話でブリーフィングの時に盛り上がっていたのだ。もともと山登りが趣味らしい彼女はこんな山道なんでもございません、みたいな軽快な歩みを見せる。私はというと、下りが滑りやすく、滑落したら真っ逆さまに数十メートル滑り落ちていく恐怖でなかなか思いっきり行けない。レース前の転倒が心理的な影響を与えているかと思われる。

山を降りると集落が見えて来る。
地元の選手が出場しているのか、応援のボードがちらほらと出て来る。そして思いっきり街中に入る。街の中の公園のそばがどうやらCP4のようだ。さすがに夜ってこともあってボランティアスタッフは大人しかった。で、ここでケミカルライトがないことを指摘される。あ、落ちたのか?!やばい、ペナルティくらう!と思ったら、あっさり予備のケミカルライトをザックにつけてくれた。ふー、ここまでで41km、あと残り25.5kmか。今は22時、日が昇る前にはゴールできるだろうけれども、できれば3時前にはゴールしておきたいなー。

さて、13km先のCP5に向かう。
あれ?CP3のところにいたワンちゃんがまたついてきた。

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しかし、しばらくすると後からやってきた人にまたついていっちゃった。ワンちゃんがいなくなったと同じ頃、ガーミンが電池切れになった。うわー、このレースでは予想以上の活躍をしていただけにこれは痛い。バッテリーはたくさんザックに入れているんだが、ガーミン用のケーブルは預け荷物に入れちゃったんだよねー。クッソ、SIMがこんなことになるなら、iPhoneよりむしろガーミンのバッテリーを確保すべきだったわ。

(後編に続く)

[ハーフ砂漠マラソン2017] Stage1 25.5km

朝6時頃起床。
昨晩は雨がざあざあ降っていたのだが、大会支給のテントは雨漏り知らず。これがモロッコだったらえらいことでしたわ。昨日もビバーク移動中に小雨が降っていたので、レース中に天候が崩れるかもしれないけど、雨具は全部預け荷物の中に入れちゃったんだよなぁ。
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朝ごはんはお湯を沸かすのが面倒臭かったのでお茶漬けを混入したアルファ米を水で戻し、鯖の塩焼きの缶詰にビーフジャーキーなどをつまむ。密かに昨晩のディナーでもらって来たコーラも飲むが、さすがに早朝のコーラはキッツイな。支度を済ませて8時半にはビバークを出発する。途中で日本からやって来たSさんを発見したので一緒に歩く。バスが止まることができる道路まで約2.7kmの道のりをフル装備で歩かされる。フィニッシュはビバークだからテントに自分の荷物を置いて行っていい、というわけではない。置いて行った場合はスタッフに捨てられてしまう。

道路脇に着いたところで本日のロードマップ(A4サイズ1枚)が配られる。そして、ゼッケン、クロノタグ、GPSがきちんと着いているかチェックされる。
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ロードマップは英仏西対応で、高低差までついてる。つか、その情報はいらんかった、、。
いきなり350m一気に登らされるのね。

島内の動物園みたいなバスが3台やって来た。うち1つは2階建バスだった。
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バスで30-40分かけてスタート地点に向かう。
どこかの海岸の駐車場に着いたなと思ったら、そこから500mくらい歩かされる。これ、レースそのものよりレース前の移動で地味にダメージくらいそうな気がする。このレースは3ステージで良かったわ。

スタートは11時。
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ちょっと早めに着いたので日陰で少し休憩する。地味に暑くて、スタート前から結構水を消費してしまうんだよね。750mlのボトルを2つ持って来ていて、重たいからとそれぞれ500mlしか注いでいなかったので、ちょっとやばいかも。CP1は10km先だけど山登りがある。うーん。

スタート15分くらい前になるとスタート地点に集められる。
いよいよスタートか、と感慨深く、自分の世界に入っていると、横から「その指どうしたの?それやばいやつやん?」なんて私の左薬指を見て叫ぶイギリス人選手がいた。昨日転んじゃってという説明したら、「こういうの前に見たことある、マジでやばいやつだから、メディカルとスタッフ呼んだ方がいい。」とスタッフ呼びに走り出してしまった。マジかー?こんなスタート直前で??

大会スタッフとメディカルがやって来て、私の左薬指を覗き込む。メディカルが「これは病院で診てもらった方がいいかも、骨折しているかもしれない。」とか言い出すではないか。いやいやいや、スタートまで15分切ってますよ?!今ここで病院に行ったらDNSじゃね?あーだこーだと揉めた挙句に、せめて結婚指輪を外せ、となったのだが、自分で外せるなら昨日の時点でとっくに外していたわ。スタッフが何か持って来て指に塗って指輪を取ろうとするが、もちろん外れない。更にペンチまで持って来て、指輪を切ろうとするのだが、既に食い込んでいるところにペンチを入れるもんだからマジで痛い。しかも1回では切れないから、3−4回やってようやく切れた。そのタイミングでメディカルがとりあえず指固定だと、中指と一緒に包帯ぐるぐる巻きにした。

スタート3秒前で後方からなんとかスタートすることができた。
砂浜をまずは500mほど走り、そしてがれ場のぼりなんだが、ここが渋滞していて、待ちに待って結局ほぼ最後の方で登ることができた。それからは小石がゴロゴロした道をずっと歩き、徐々にあああの山を越えるのねーって感じで緩やかに登っていく。しかし、暑い、とにかく暑い。こんなに暑かったっけ?

予想以上の暑さでメンタルがやられてきた。
なんでこんなところに来たんだろ?さっきやっぱり病院に行くって言えば良かったとか、考えるのはネガティブなことばかりである。サハラマラソンの経験上、こういう風に考え出す時は、体感温度が相当行っている時である。事前に調べたら平均気温は25度くらいだったので、舐めていた部分はある。なので、半袖シャツ、短パンでサハラマラソンの時よりも素肌を思いっきり露出していた。(後に大会スタッフが言うにはこの日は40度越えしてたとのこと)

上りの傾斜はさほど厳しくないのだけれども、とにかく暑くて、焦らずゆっくり足を進める。頂上に着いて、ああーここまでやって来たんだなーとやって来た道を振り返る。
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頂上からはビーチが見えた。ビーチには白いテントが見えたので、あれがCP1に違いないと思った。よし、あとは下りだけだし、楽勝だ、水もまだ大丈夫。

ところが下って行くとCP1らしきものがだんだん遠ざかっていた。あれ?もしかして、あれはビーチの監視員のテントかなんかだったの?肩透かしを食らう。
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どこにCP1があるんだよー?ガーミンで計測しているのだが、もうそろそろCP1が見えていい頃なんだよなーとビーチに出て、そこで気がついた。やっぱ頂上から見えていたやつがCP1だったんだ。そこからまっすぐ下らせずに大きく迂回するようなコースどりをしていたのだ(怒)

CP1到着。
なんとパトリックが「お元気ですかー?」と日本語でお出迎え。全然元気なんかじゃないよー、もうダメかもーと半泣き状態になっていたら、パトリックが大丈夫だよと笑いながらハグしてくれた。と、スタート前に処置してくれたメディカルの人がいて、時間はあるか?レースを続けるためにきちんと処置しないとね、と捕まってしまう。

なんで怪我してすぐにこなかった?と聞かれたので、大会からのアナウンスでちょっとした怪我は自分で対応しろって、メールにもロードブックにも書いてあったし、大会前のブリーフィングでも言われた。で、これは大したことないと思っていた、と言うと、なんか微妙な顔をされてましたわ。

気を取り直してCP2に向けて出発。
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CP1からは10kmほどひらすらビーチを歩く。砂場なので歩きづらいので歩きやすい、なるべく固まった地面を探すと波打ち際が一番良いことがわかったので、波打ち際を歩く。バカンス客とたまにすれ違うのだが、その度に目のやり場に困る。まあ、サングラスかけているから相手からは見えないんだけど。ここはヌーディストビーチなんですか?!って聞きたくなるほど、若い男女が大体真っ裸でくつろいだり、歩いていたりするんだよね。

ビーチの砂地獄が終わり、次はガレ場上り。
このガレ場はサハラマラソンのあのがれ場上りを彷彿させる、つか距離は本家よりも短いけれどもあいつそのものである。さすが、アフリカ大陸のすぐそばにある島だしなー。サハラに似ているみたいなことを言っていたパトリックはあながち間違ってはいないかも、と気を紛らわすように色々考えながら登っていたら、チラッチラッと上の方に白いテントが見えて来た。これはこのガレ場を上り切ったらCP2か!

って、そんな甘くはなかった。
ハーフ砂漠マラソンといえども、パトリック流のドS振りが脈々と引き継がれていると感じた瞬間だった。

CP2がなんか急斜面の大砂丘の頂上にあるんですが??!!
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マジでぽきっと心が折れた瞬間だった。
一気に登り切るのはしんどいと見えて、途中でストックに頭をうなだれて動きが止まっている人たちが見える。つか、私もさすがに一気に登る気がしていない。途中、足を止めて数秒ずつ休んで、なんとか攻略。登っている最中は、コースディレクターのフェルナンドへの恨みつらみ悪態を心の中で突きながら、精神バランスを保っていた。

CP2では同じテントサークル内にいるルーマニア人選手が休んでいた。水を補給して、彼女らに挨拶して、そのまま本日のゴールを目指す。ラスト4.5kmなんだがこれが尋常じゃないほど長く感じた。まず、CP2出てからもアップダウンはさほどないものの、足元がずっと砂場なのである。歩きづらいことこの上ない。少しでも地面が固いところがないか探すのだが、なかなか見つからない。

気がついたら背後には同じテントサークルのルーマニア人選手がぴったりとくっついて来てた。1人はちょっと遅れ気味な様子で、先行っていいよ?と促すと、あなたのペースがちょうどいい感じだから引っ張って行ってもらう、とかわけわからんことを言い出した。勘弁してくれよー、と思ってたら、途中でカナダ人選手が休憩していたので、彼のそばに行って一緒に休憩していた。ホッ。

そしてついに見慣れた光景が目の前に。
最後の500mは駆け足でゴールゲートに流れ込む。そこにはパトリックがいてハグ&ビズで出迎えてくれた。「この子、もうダメだってCP1で言っていたのにねー!」なんていじられる。

いやー、ハーフ砂漠マラソンをマジで舐めてかかっていた私に天誅が下る形となりました。明日のロングステージはちゃんと対策練らねば。

HMDS STAGE1


[ハーフ砂漠マラソン2017] メディカル・テクニカルチェック

朝7時起床だが、外はまだ暗い。
ふとiPhoneに目をやると、ネットワークサービスが"No Service"になっている。昨晩、寝る前まではOrangeのネットワークを掴んでいたんだけど?これではカスタマーサポートに電話をできないではないか。朝食が8時に始まるので、ネットをしにメインの建物に移動する。たまたま旦那とオンラインで話ができたので、通話料かかるけど、代わりに日本からカスタマーサポートに電話してもらうことにした。SIMの製造番号、購入した時のレシートなどの情報をメッセージで送る。

朝食を取りながら旦那とFacetimeで状況の報告を受ける。
購入したSIMは今年の7月に有効化されていると、SIMの登録(パスポート情報など)を行っておらず、追加データの購入もなされていないので、データ通信ができない状態になっていたとのこと。そしてなぜか今日の時点で通話を止めたと。いやいやいやいや、購入したのは一昨日だし!!!旦那もその辺のところを説明して、24時間以内にデータ通信を復活させるところを、2時間で復活させると約束してくれたらしい。なので、10時半までには全面復旧するのね。それならば全然OKとホッと一安心。いやはや、これ、私が電話していたら、こんな風に持って行くことできなかったなー。

で、2時間も経たずに再びOrangeの電波を掴んだ。データ通信はまだまだできない。
そして2時間以上経ってもデータ通信はできないままである。マジふざけてる。

そうこうしているうちにホテルをチェックアウトする時間になった。部屋の外を見てみると、懐かしい大会スタッフのベストを着た人たちがメディカル・テクニカルチェックのテント設営、準備をやっていた。誰か知っている人はいないかなーとじっとスタッフの顔を見てみるが、あいにく知らない人たちばかり。

ホテルのチェックアウトをしに受付に向かうと、もう既にロビーには参加者たちがやって来ていて、いよいよレース!のムードがむんむんと漂っている。ホテルのロビーの片隅でネットをしていると、あれ?なんか聞き覚えのあるフランス語が聞こえてくる。顔を見上げた先には、

あああああーー!!!
パトリック・バウアー!!!!


お互い目があった瞬間にあー!ってなってた。
パトリックは私の名前は覚えていないけど、顔はついに覚えたみたい。フランス語を少し話す日本人ってことで。ハグ&ビズで4月以来の再会を喜ぶ。年末には日本に来るってことなので、詳細が決まったら教えると。過去参加者集めてパーティするからね、と伝えるととても嬉しそうだった。パトリック最高すぎる。

ということで、メディカル・テクニカルチェックに向かう。
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まずはレース中にいらない荷物を預ける。

そして、装備の計量を行う。今回は7kgくらい。事前にもらったチェックシートを提出する。やはり思った通り、サハラマラソンと同様で必須装備の有無、食料のカロリーについては細かく見ない。自己申告ベースだ。(エリート選手はまた違うかもしれんが)そして、GPSとクロノタグの取り付け。
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メディカルチェックもサッと診断書と心電図をチェックするだけ。サハラマラソンと違い、ソルトタブレットは支給されない。まあそれほど気温が上昇しないんだろうね(と思っていたら、後に、緊急措置が発動される。)

Half MDSのロードマップはちゃちい。

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コピー機でそのまま製本したような作りで、こんなに地図も大雑把で、コースの詳細説明もない。今回は総距離113.1kmか。ただ、ロードブックを読んでみると、地味のレース前のスタート地点までの移動が大変そうで、これを合わせると総距離120kmは軽く超える。実際、今日はここから7km先の野営地まで徒歩移動しなければならない。

その前にランチタイム。
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サハラマラソンはバス移動中にランチボックスが渡されるが、この大会はホテルのビュッフェ。朝もここだったけどね。気がつくと、ホテルのスタッフはMDS Tシャツなんか着ているではありませんか。さすが。

この大会ってお友達と出るものなんだねー。
なんか周りはお友達と和気あいあいとしている。

さて、お腹も満たされたところで、本日の野営地に移動。
渡されたロードブックとペットボトルを握りしめて、7kmの道のりをフル装備で。

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道中はアップダウンが結構あるし、砂場もあるし、なんか地味に辛いんですけど。サハラマラソンでは初日の朝食は持ち運ばなくていいんだけど、この大会は持ち運びさせられる。と、途中で、石に蹴つまずいて、左から崩れるように転倒してしまった。ロードブックを持っていた左手でバランスを取ろうとして先に地面に着いちゃった。めっちゃ痛いやん!
立ち上がって周りを見渡すも、誰もいなかったのでセーフw

すると左薬指が膨らみ始めて、これは結婚指輪外した方がいいな、と思った時には既に遅く、抜けない。冷やした方がいいんだけど、冷やすものがない。湿布は持って来ていない。サハラマラソンでは使うことないから、ここでも不要だと判断した。バンドエイドは持って来ているんだけど。野営地に着いたらメディカルに診てもらう?でも、大したことない怪我でメディカル行くなって事務局からのメールに書いてあったよなー?まあ、しばらくしたら腫れはひくっしょ?

でようやく見えたゲート。
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これはスタート地点なの?ゴール地点なの?

約1時間かけて到着する。
まずは水5リットル受け取る。でかっ!次に配給されるのは明日のフィニッシュ時だって。で、ストックが欲しい人はその旨を伝えて、ストックを受け取る。

テントは既に設営してあり、早いもの順で好きな場所を選べる。
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黄色のテントは大会スタッフのものなんだって。ゴールかスタートか現時点ではどっちかわからんけどゲートに近いところに落ち着いた。それから続々と参加者達がやって来て、個々のテントに落ち着いていく。私のテントのご近所さんは、ルーマニア、オランダ、スペインからの選手で埋められた。

予定より1時間ほど遅れて、19時にレース前のブリーフィング開始。
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英仏西を自在に操るギョーム氏に感心するばかり。かなりいい仕事されています。

ブリーフィングの後は夕食!
大会パートナーのリゾートホテルのシェフ達が腕を振るう料理なんでまずいわけがない!BBQで肉や魚を豪快に焼いている。ここでようやくもう一人の日本からの参加者と初対面。こうしたステージレースの参加は初めてらしい。

夕食後はテントに戻って爆睡。